今回はジャンププラスで連載中の神マンガ、タヌキツネのゴンについて語っていきたいと思います。
実は前もこちらのマンガをご紹介というか、感想を語らせていただいたんですが、というかひたすらべた褒めするという動画を出させていただきました。そして今回もべた褒めしていきたいと思っています。まあ神マンガですしね。仕方ないですよね。
今週と先週の二話がですね、初めてゴンが「お手伝いという名の労働」をするという大変示唆に富んだ内容でしたね。
いや、本題に入る前にちょっとタヌキツネのゴンの概要について紹介したいと思います。このマンガの主人公のゴンはタヌキとキツネのハーフで、大変かわいらしいフォルムなんですが中身もしっかりカワイイです。
ただ、可愛いだけじゃないです。世界観はのんびりほのぼの系でして、物語も妖怪の世界の日常をのんびり描くという感じでなんですが、時折ゴンのずば抜けた人間力がひかり、周囲の人間を巻き込んで皆を幸せにするという感じです。
ゴンのまっすぐで何気ない一言に登場人物や読んでいる読者も救われるというものです。
そこで前回はゴンのお父さんから、執筆活動の資料を買ってきてくれといわれて、ゴンは無事に買って帰ってきてお父さんからお駄賃(給料)をもらって終わりという感じです。どうですか?めっちゃシンプルでしょう?
そして今回、ゴンのお父さん目線で語られていて、ゴンが買い物行ってる後ろからちゃんとおつかい出来ているか心配でずっと尾行するというものです。つまり二週に渡って同じ物語を、ゴン目線とお父さん目線で描くというものです。
僕はこの2回目の話を見てうなってしまいました。やはりタヌキツネのゴンというマンガは道徳の教科書として全世界の学校と図書館に国の予算を使ってでも寄贈すべきだと思いました。
今回の描きたかったテーマは、
・労働を通じてもらえた賃金の尊さ
・想定と異なる状況に直面した時に一歩踏み出す勇気と責任感
・子供を心配しつつもチャレンジさせる親心
・オーナーシップをもって物事に取り組む姿勢を見たときの感情
等でしょうか。さっと思いつくだけでもこれだけあります。
中でも僕が今回グッと来たのが、「自分の行いはどこかで誰かが見ているかもしれない」という部分ですね。
お父さんが後ろから着いていくんですが、途中で唐揚げ屋さんの誘惑にあったり、頼まれた本のひとつが売り切れでちょっと遠くまで買いに行かないといけないというシーンがあるんですね。
当然、ゴンは誘惑に負けず、ちゃんと本をすべてそろえます。これって結構凄いことで、本売り切れてて無かったーで帰っても良いはずなんですよ。バレないですから。今回たまたまお父さん尾行してましたけど、ゴンはそのこと知らないですから。
でもちゃんとゴンは別の本屋さんに買いに行って、お父さんはそれをちゃんと見ている。この尊さですよ。やっぱり自分の行いは誰かが見ているかもしれないってことですね。そして何かをお願いした側はその人の見えない頑張りをちゃんと見ないといけないってことですね。
従業員と雇用主、どちらに対しても学びになる内容だったので僕はうなってしまったという感じです。
その前は担当の暦さんの甥っ子と一緒に夏祭りを楽しむというものでしたね。暦先生がお手本でスーパーボール掬いするんですが、その時にゴンが「暦先生すごーい!」っていうんですね。それを受けて暦先生が「ありがとうゴン君」っていうんですよ。
やっぱり暦先生凄いなって思うんですね。僕だったら「せやろ!」とかもしくは「いやいやまあこれくらいは出来るよ」って言っちゃうと思うんですよ。でも暦先生はありがとうって言えるんですね。この人間としての徳の高さには脱帽しました。
最近、老いてきたのかこのマンガで描かれる何気ないやりとりとかセリフが妙に僕の心にぶっ刺さるんですよね。決して大きな展開や派手な内容はないんですが、それでもひとつひとつのシーンが妙にしみるというか締め付けてきます。
いやーもっとみんなに知ってほしいな。アニメ化して日曜日の朝とかにやってくれないかな。。関係ないけど逃走中のアニメをやっていてちょっとびっくりしました。人気やとは知ってたんですがまさかアニメ化までされているとは。。
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