不滅のあなたへの一番の魅力は先が読めない展開
不滅のあなたへの一期を今頃視聴しているゴリラですが、やっぱり面白いですね。全然次の展開が見えないですね。というかこの物語の全体像が見えないです。
ワンピースだったら海賊王になるために敵と戦って目的地を目指すとか、こち亀だったら一話完結型のギャグストーリーということである程度カテゴリ分けができるんですが、この不滅のあなたへはなーんかカテゴリ分けが難しいんですよね。
メインはヒューマンドラマだと思っています。フシという人間じゃない生物から見た時の人間の営みをちょっと俯瞰して描くみたいな感じかと。でも途中からちゃんとノッカーっていう敵が出てきたりして、割とちゃんと戦うので分からなくなってきました。
でも面白いです。絶妙に次に何が起こるのかがわからないです。そこが次々に展開が気になります。
自分の境遇に興味が無くなったキャラクター達
そもそも勝手にグーグー編って呼んでますが、たぶん見た人はグーグー編で伝わるはずです。いやー、悲しい話でしたね。。ようやくリーンに思いが届いたと思ったその瞬間にノッカーに襲われるっていう運のなさというか良くも悪くもドラマティックでしたね。グーグーいい奴だったからもうちょっと報われてほしかったです。
今回のテーマは自分の境遇とどう向き合うかでしたね。グーグーとリーン、全然立場が違うこの二人が全然違うところで悩み今の状況から抜け出すためにもがく姿を描きつつ、それでも最終的にたどり着いた答えが「自分の境遇に興味が無くなった」ですからね。これは学びが深いですね。。
興味が無くなるってなんかいい表現ですよね。他にも表現があったはずです。例えば、気にしないとか諦めるとかですね。でもそれってやっぱり自分の意志で蓋をしている状態だと思っています。だから根本的には解消できていないんですね。それに対して興味が無くなったっていうのは、なんかもうどうでもよくなってそんなことよりも興味の持てるものとか、大事なものができたってことじゃないですか。なんかめっちゃ良いですよね。
自分ごとに置き換えると、なんかコンプレックスとかずっと感じている負い目とかあるじゃないですか。僕はあるんですよ。そんなこと気にしないって思っていても、頭のどこかでは気にしちゃってて、ふとした時にそれが大きくなることってあるんですね。たぶんそれを解決するには自分の頭の中で解決したりするのは難しいと思っています。
そんな時こそ、もっと自分の興味があることに没頭したり、新しい出会いとか他社と交流することでおそらく自分のコンプレックスがどんどんどうでも良いことになっていくんじゃないかと思います。
というかリーンめっちゃいい子でしたね。最初はちょっとマセた生意気な女かと思いきや、めっちゃ可愛いくて賢くて、ナチュラルボーン小悪魔系女子でした。あれはグーグーも夢中になるわ。仕方ないよ。。
死者の思いをフシが継いでいくという救い
結局グーグーはリーンと幸せになることなく死んでしまうんですよね。最後までやせ我慢して、リーンを守って死にました。最初から最後まで男を全うしつつ、それでも報われない最後でしたね。
なかなかブルーな展開ではあるんですが、それでもそこまで後味が悪くないのはフシがその人間の人格と姿を受け継ぐからでしょうね。魂を受け継ぐというべきでしょうか。このアニメの根幹でもあるんですが、この救いがあるからなんというかそこまで暗い気分にならずに済んでいる気がします。
で、今回フシがリーンに抱き着かれたときに、なんでオレはオレなんだっていうこの難しい問に直面しちゃいましたね。何者にもなれる自分はそもそもは何者なんだというめちゃんこ難しい問題ですね。そもそもが神様っぽい人がぽいって産み落とした存在なので、生き物としての目的がまだ明かされていないですもんね。少なくとも一般的な生物の「繁栄する」という本能はないっぽいですね。なのでそこも含めていろいろ吸収していくんでしょうね。
他者の出会いとその死がフシを形作って、フシがこれから出会う人たちに影響をもたらしていくんですね。あと戦闘スタイルの幅も広がりますよね。マーチは母親、グーグーは兄貴、次は守るべき相手ですかね、妹とかかな。もしくはライバル的な存在か。
次回からの展開も楽しみにしつつ、視聴を続けていきたいと思います。
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