FF16を全クリしたのでその感想を語りたいと思います。いやー、楽しかったです。結論は思いっきり楽しめました。ほぼ毎日集中してプレイすることができたこともあり、途中でダレることなくどっぷりFF16の世界に浸ることができました。自らネタバレ防止のためにYoutubeでFF16に関する関連動画を拒否した甲斐もあって、未知の状態でたっぷりストーリーを楽しむことができました。
で、巷でささやかれている賛否両論についてですが、言っている意味がようやく分かりました。確かにこれは特にストーリーに対して賛否が分かれそうですね。で、僕個人としても「なんか惜しい!!」みたいな印象に落ち着いてしまっているのでその原因について語りながら、良かったところなんかもお話していきたいと思います。思いっきりネタバレ含むので、未プレイの方はプレイしてから聞いていただけますと幸いです。
トータル、面白かったです!特にバトルシステムは最高!!
まず、全体的な総評としては先ほどもお伝えしました通り、凄く楽しめました。一番評価したいところはバトルシステムです。そもそもFFシリーズってずっとRPGだったので、今回アクションメインになることに対していろんな意見が出ていたかと思うんですが全体として見た時にこれはアクションメインで大正解だったなと思います。だってあの演出で、いざ戦闘になったらお互い固まって戦うとか魔法とか選んでたらちょっと萎えないですか?笑 まあそれでも成立するとは思うんですが、あのアツさのまま殴ったり切ったりできる臨場感はめっちゃ良かったと思います。
あとは召喚獣を使ったアクションですね。これもアイデアとして素晴らしいし、ストーリーとしての絡みも絶妙です。召喚獣と一緒にドミナントの業や思いを継承して、それを背負って戦うというカッコよさもありつつ、ちゃんと召喚獣アクションのアビリティの個性みたいなものも表現されています。
正直、プレイしている途中は使うアビリティに偏りがあったんですが、最終強化までしている状態で石塔群をプレイすると、こんな使い方あったんや!とか、これ微妙やと思ってたら結構強いやんみたいな発見があったりして良かったです。時間制限とかのバランスも絶妙で石塔群は楽しんでプレイ出来ました。ちなみに一番苦労したのはオーディンです。弾き一閃とかそうホイホイできないし、やっぱり境界転移は使いこなせていません。というかオーディンアームが笑っちゃうくらい弱いのはもうちょっと何とかしてほしいですねw
とはいえ、敵のモーションとか硬さ、攻撃力、レベル調整含めてすべてが綺麗にバランスよく調整されている印象で、ストレスなく一週目はバトルを楽しむことができました。2週目のバトルに関しても結構期待しています。個人的にはちゃんと相手の攻撃を回避しないと死ぬくらいの難易度が理想なので楽しみです。
カットシーンの迫力もあって、召喚獣も熱い!
あとは映画のようなクオリティで表現される大迫力のカットシーンは流石という感じでした。敵とのQTEもそうなんですが、やっぱり会話シーンやアクションシーンの描き方が素晴らしいですね。アングル含めてかっちょいいです。あとクライブもイケメンすぎワロタ。序盤でメインコスチュームに着替えるイベントあるんですが着替えた時、やべえマジでかっけえ、、!!って思いました。
QTEはみなさんどうでした?僕はめちゃめちゃアリでしたね。結構敵が固めなので、途中のアクションシーンが入ることで新鮮味を失わずにプレイ出来て、さらにQTEが来ることを身構えることで緊張を解くことなく戦闘を継続できると思うので、きちんと意図通り機能できていると感じました。まあ失敗した時のパターンをちゃんと観ていないので分からないんですけどね。
召喚獣戦も熱かったです。派手なエフェクトやモーション、アングル、効果音どれをとっても素晴らしかったです。個人的には向こうが完全顕現していて、でもこっちは人間のままスタイルで戦うのが好きでした。イフリートになってしまったら一気にHPをけずるようなアビリティが無いのでテイクダウンになったときの爽快感がちょっと薄かったですね。倍率を1.8倍まであげて調整するとかでも良かったんじゃないかと思ったり。。
で、召喚獣バトルの敵が固い問題あるんですが、それは同感ですね。確かにHPに対して削れる量が少ないのと、倒したと思ったら続きがあったりするんでゲーム的にはちょっとしんどいと感じることもあるかもです。でもそれだけ召喚獣ってしぶといんですよ。強いし硬いんです。しかも明確な意思をもってクライブを襲ってくるのでその粘り強さがドミナントの心の強さを表現しているのかなと思ったりしています。
音楽も最高!でもなんでFind the Flameが本編で流れないのか。。
あとFF16の素晴らしいところで忘れてはいけないのは音楽です。祖堅さんという方が音楽を作っていて、当然シーンに合わせて音楽作ったり、戦闘の盛り上がりに合わせて別の音楽に移行したりとかで細かい部分までめちゃくちゃこだわって作っています。
僕が特に好きな曲は「Find the Flame」です。これは発売前のステートオブプレイで召喚獣バトルのシーンでバック流れていたものですが、これが本当にカッコよくて発売前からめっちゃ聞いてました。ちゃんとYoutubeで祖堅さんのチャンネルで公開しています。
でもこの音楽、なぜか本編で一回も流れなかったんですよね。なんかアレンジされた曲がラスボスの後半戦の本当の最後の最後で流れるみたいな展開で、それはテンション上がったんですがもっとFind the Flame流してほしかったなー!それこそ召喚獣バトルの時にこれ流してほしかったです。もっと召喚獣バトル楽しめたと思います。
それだけでなく、すべての音楽が良かったです。隠れ家とかフィールドの音楽もそうですし、どれもちゃんとシーンにあっていて、盛り上げるところは盛り上げるしゲームBGMとして最高峰でした。実際、ゲームアワードの音楽部門で優勝していたので世間的な評価もべらぼうに高いのだと思います。ちなみにオクトラ2もめちゃくちゃ良かったのでノミネートされても良かったんじゃないかと思います。
ストーリーは細かい部分が気になるが大枠としては良い!
はい、次にストーリーですね。お待たせしました。やいのやいの言っている人のほとんどがこのストーリーに不満があるのだと思っています。で、中盤までは「はあ?何が不満なの?こんなに面白いのに」みたいな感じだったんですがラストまでクリアしてようやく分かりました。確かにこれは賛否あるだろうなと。
で、まず否の意見が強い方って、やっぱり昔からFFが好きで今作に凄く期待してた人が多いのかなと思いました。まあ僕もそんなファンの一人です。事前情報で、ストーリーにめちゃくちゃこだわって作ってきましたとか、超ド級の展開ですとか、クライブのキャラクターについては別格ですとかそういう煽り文句でめっちゃ盛り上がってしまったんじゃないかと思います。そうです、僕もその一人です。
で、そんな僕が気になったのは細かい整合性と、なんかもっと盛り上がる展開できたはずなのになーっていう不完全燃焼感ですね。気になった細かい整合性の部分でいえば、
- ジョシュアが13年間クライブを避けていた理由は?
- クライブずっと奴隷を続けていたわりには元気じゃね?なんかもっと過酷な年数を過ごしてきたみたいなシーンがあった方が厚みが出ると思ったんだけど。。
- マザークリスタル破壊して、5年経ったんだからちょっと黒の一帯の進行がマシになって緑が戻ったみたいなシーンがあっても良かったんじゃね?というかマテリアの横流し問題解決してたけどこれからぶち壊すんだよね?
- バハムートがマザークリスタルみたいなのを取り込んでマザークリスタルの形変わったけどあれなんやったん??
- 結局クライブがフェニックスを襲ったのって、召喚獣の力を制御できなかったから?で良いんよね?アルテマに一時的に支配されてないとか?
- 結局オリジンが復活したのってアルテマが完全復活するための装置?もっと世の中めちゃくちゃに壊しまくっても良かったのでは?とか。
いろいろ細かいツッコミどころがあるんですが、そういう部分が気になってしまうと楽しむのが難しくなってしまう気がします。全体をざっくり見るといい感じでまとまっている良ストーリーなのですが、細かいところを見ていくと「なんで?」ってなる部分がちょこちょこ目立ちますね。なので細けえことは良いんだよ!精神でプレイするのが良いと思います。
クライブが英雄的すぎる!というか精神強度がめっちゃ高い。
で、そんな大雑把な僕でもやっぱり気になったのはクライブが強すぎるという点です。それこそ神の領域に達しているんじゃないかと思うくらいメンタル強度が限界突破しています。迷いなし、ブレなし。凄すぎて感情移入できない問題があります。
まず上記でも少し述べましたが、それまで王子として健やかに育っていたにも関わらず、一気に13年間奴隷として扱われていて、割とケロっとしているのがスゴイ。なんか一個くらいトラウマ的なものがあってそれを克服するくらいの展開があってもよりドラマチックになったのではないかと思ったりしました。
あとは人を人として生きられる世界にする、という目的なんですがそうであっても今の社会に必要不可欠な生活インフラであるマザークリスタルをぶっ壊すっていう選択はもっと葛藤があるべきなんですよ。だってクリスタルなかったら火もおこせないんですよ。確かエーテルが無くなるからベアラーも魔法も使えなくなるんじゃなかったでしたっけ??暴動とか資源の略奪とか起こって間接的に罪もない人を殺しまくってると思うんですよね。
でもそこに対してクライブが迷ったり、ほかの道を模索するみたいなシーンがほとんどなくてプレイヤーの方が心配するような感じだったと思います。え、本当にそんなことして良いの??みたいな。僕は心配になりましたよ。
裏設定で自我がないんじゃないかって思ったりしました。ガチでミュトスとして生まれていて、
ラストはもっともっとドラマティックにしてほしかった。揺さぶってほしかった。
やっぱりなんとなく後半になるにつれて展開がおとなしくなっていく感じはしましたね。せっかくジョシュアがアルテマをちょっと封印したので、ジョシュアが完全にアルテマに乗っ取られたらいいのにって思いましたね。あれだけ弟を守るって誓ってイフリートで一回殺して、でも実は生きていてもう一回殺させるみたいな展開があったら揺さぶられたと思います。
アルテマさんの煽りも最高潮に達すると思います。「あれだけ人として生きられる~とか言っておきながら、弟を殺すこともできないの?お?」とか言って、クライブがマジで究極の選択を迫られるみたいなのがあったらヤバかったと思いますね。
あとはせっかくオリジンが起動したので、なんかビーム出すなりなんなりして人類殺しまくってほしいですね。じゃないと緊迫感が無いじゃないですか。ただデカいだけのサナギが空に浮かんでるみたいな状態だったじゃないですか。というかオリジンが起動してから空を暗くするみたいな感じでも良いと思いましたね。
あとはせっかく飛空艇を改造して隠れ家にしてるんだから飛空艇飛ばしてオリジンに突っ込んでくれよ!そこからバハムートが飛空艇をまもりながら戦って、クライブとジョシュアが飛び降りるみたいなアクションもあっても良かったと思います。クライブだけに戦わせねえ!みたいななんか良くわからんけど熱いみたいなそんな感じでも良かったと思います。
とまあこんな感じでね、シナリオに文句言い出したらマジできりがないのでこれくらいにしておきますが、なんかもっとめちゃくちゃでも良いからどんでん返しの連続が欲しかったですね!ヴィヴィアンが裏切ったり。笑 あいつなんか知らんけど裏切りそうだったでしょ。笑
ラストシーン、エピローグについてはめちゃくちゃ良かった。
ただ、エンディング後のエピローグについてはマジで良かったです。エモかったです。民家みたいなところで子供が二人火をつけようとしていて不便だな~魔法使えたらいいのにな~みたいな会話があったじゃないですか。あれちょっとグッときちゃいましたね。吉田さん、これがしたかったんやなと。ファイナルファンタジーにこういう意味を持たせたかったんやなと。
我々の世界も魔法っていう概念はあるけど使えないじゃないですか。それこそ神話とかを見ていくと頂上的な存在とか超能力的な力を使ったみたいな言い伝えはあるけど、少なくとも今の世の中って使えないじゃないですか。で、少なくとも黒の一帯問題とかベアラー差別問題とか、人類がアカシアになったりってしていないじゃないですか。その他いろんな問題があるものの、特に我々日本人が平和に暮らしているのってクライブのような存在が過去に戦って勝ち得た結果ということだと思うんですよね。
あくまでゲームって作り話なので無理やり現実の世界とつじつま合わせるのはナンセンスですが、こんなことがあったかもしれないよね、実際に全く同じじゃないけど近いことがあったかもね、見知らぬ誰かがどこかで戦ったかわ僕たちはこうして生きているんだよ、そして今の我々の頑張りってあとの誰かにつながっていくよねっていうメッセージなんだなと思って感動しました。
あとは最後にジョシュアがファイナルファンタジーっていう著書を映すシーンで終わるんですが、あれは実際誰が書いたんですかね。クライブかジョシュアか、大穴でハルポクラテスですかね。個人的にはクライブをジョシュアを推します。最後クライブに傷直してもらってたっぽいですし、レイズについての記述もありましたし、クライブという男の生きた軌跡を後世に残したいと思ったジョシュアが書き留めたという説を推します。
ということで長々と語ってきましたが、FF16は期待を超えてきたかと言われるとそんなことはなかったですが、ガッカリゲーでもなければ凡ゲーでもなくて自分人は大変楽しむことができました。というわけで2週目、ファイナルファンタジーモード頑張ってきます。皆さんはどういう風に感じたのか良かったらコメントいただけると嬉しいです。
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