FF7におけるシリアスとコミカルのバランスは奇跡じゃないかと思うので再評価したい

ゲーム

本日はFF7リメイクおよびリバースのコミカルさって凄いよね、っていう話をしていきたいと思います。これはどういうことかというと、簡単に言うとクラウドの女装イベントとかよく違和感なく差し込めたよなっていう話です。いや違和感はあるんですが、ゲームをプレイしていて不快感が無いよねっていう話です。僕は原作プレイ済だったので「待ってました!」っていう感じだったんですが、初見プレイの人でも何やってんねんwっていう感覚はあったものの、こんな時に何ふざけてるんや!っていう不快感は無かったと思います。

なので今回は「こういう寄り道ミニゲームを不快感無く差し込むって意外と難しいよね、それが実現できているFF7(リメイクも含めて)って凄いよね」っていう話をしたいと思います。

思い出されるはFF15の悲劇。チャラ男たちの空気の読めない会話劇

なんでこんなこと思ったのかというと一つは、FF7なんかコミカルなミニゲームとかみんなでワイワイ要素みたいなのが結構差し込まれるんですよ。クラウド女装&スクワットとか、リバースだと遊園地でのデートイベントとか、新しいトレーラーでは女性キャラたちがセンス持ってワイワイ踊ってたり、クラウドとかもそんなキャラじゃないのにセグウェイ乗せられてたりとか、全体のお話としては星を救うっていうめっちゃ壮大なシリアスな物語にも拘わらず、結構コミカルなシーンが多いんですよね。

で、それを考えたときにFF15ってあったじゃないですか。あれもキャンプしたり釣りしたり、ワイワイしながら旅をするという一面もあって、でも本筋は王の力を集めつつ敵国と戦いながら許嫁に会いに行くみたいな話ですよね。細部については後でも触れますが大きい枠組みとしては同じです。にも拘わらず、FF15のワイワイ感ってなんか不快感ありましたよね?お前こんな時に何してるねんみたいな。

仮になにかしらの目的のためにノクティスが女装しないといけないイベントがあったらどうでしょうか。その時点でディスク叩き割った画像をXにアップするユーザーが続出する気がするんですよね。そしてそれはFF16でも許されないと思います。FF7では許されて、FF15や16ではチョケるの許されない空気感があると思っていて、この違いはなんでしょうかね。

グラフィックや会話が現実とゲームの境界を分ける

それこそ昔のRPGであれば、どれだけシリアスな世界観でも唐突にミニゲーム挟んでもそこまで違和感がなかったと思うんですよね。グラフィックとかが荒くて、セリフとか表情とかその時の状況をプレイヤーたちの脳内で補完してたんで、言い方変えるとキャラクターが変なことしても結構許されてたんですよ。というかそこまで深く考えなくてまあゲームだしねで終わってたはずなんですよ。

でも今はグラフィック上がりまくっていて、没入感というかキャラクターへの感情移入度が半端なく上がっちゃってるんですよね。吉Pが言っていたのは例えばベッドに腰掛けるシーンでも、ベッドが沈み込まないと違和感を感じるとかね、そういう領域に突入してしまっているので現実にそぐわないことが起きた時に違和感センサーが働きやすいんですよね。

じゃあFF7リメイクのグラフィックとかキャラデザインとかどうなのかっていうと、実はアニメ調なんですよ。キャラクターもだいぶ現実に寄せてるんですが絶妙にアニメ的な丸みをつけているので、ユーザーの深層心理のところでこれは現実じゃなくてフィクションの話なんだっていう感じで一歩引いて遊ぶことができていると思います。このゲームと現実の距離感がとても大事で、リアル路線に寄せていくとこの距離がどんどん近づいて行って、で近づくにつれてゲームとしての遊び要素に違和感を感じるようになってしまうんですね。

そういう意味でもFF7のグラフィックのデザインはとても秀逸だと思っています。ギリギリリアルじゃないというあの感じは絶妙です。まあクラウドの髪型とかセフィロスの刀とかツッコミどころ満載なのでそういうのもあるんだと思いますが。

あとは会話劇ですね。結構明るいキャラクターが多いので、道中の会話も楽しくワイワイが多いんですね。各キャラクターの個性を踏まえた楽しい会話が多いので、なんか人間味というかキャラクター味があって素直に応援できるんですよね。変に「普通はあんなことしないだろ」みたいな野暮なツッコミが出にくい作りになっています。

その点、FF15、16は冒険の旅というよりかは重たいバックボーンを抱えたリアルなキャラクターが明確な目的をもって旅するのでそこからズレた行動がしにくいんじゃないかと思います。それが絶妙なバランスで実現できているFF7リメイクおよびリバースは凄いなと思います。ということを思っただけの音声でした。

あとは今回ほぼ初めてお便りをいただきましたので、ご紹介したいと思います。一応私はラジオ動画なのでこういったお便りもお待ちしております。コメント欄でもXのDMでも大丈夫です。

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