スクエニの2024年の4半期決算の質疑内容を見て、今後の動向を見守りたい

ゲーム

先日、僕らのスクエニ社が4半期決算報告会を行っていたのでその内容をちょっと触れたいと思っています。またスクエニかって感じなんですが、なんやかんやで僕はスクエニという会社が好きなので気になるトピックがあればバシバシ取り上げていきたいと思っています。

まず、この四半期報告会というのは売り上げとかこれまでやってきたこととか今後の計画とかを、株主さん向けに報告する場のことです。株式会社って基本的には株主の持ち物なんですよね。一株でも持ってたら。実際には役員とか社長が経営は行うんですがそれでも所有権は株主のものなので、今の会社の状況はこんな感じでっせという報告が必要なんです。当然ここで嘘つくとえらいことになります。

ここで僕が面白かったのは質疑応答の時間ですね。ぶっちゃけ売り上げとかデカすぎてよくわからんのでね。。

僕が興味を惹かれたのは4つです。詳細はまたURLを備考欄に載せておきますのでそちらを見ておいてください。

スクエニの質疑応答:ダイの大冒険についてどう思ってるの?

まずひとつめがダイの大冒険についてどう捉えてる?って質問でした。簡単に言うと「くそゲーを世に出してる自覚ある?これからどうすんの?」ってことですね。

回答としては、「お客様から厳しいお声ももらっていることに対して社内でも課題認識がある。当社がセールスポイントとしていた点と、お客様が求めていたものに乖離があったものだと認識。」みたいな回答でした。

まるで政治家のような回答だなと思いました。めちゃめちゃ低クオリティなゲーム出しておいて、俺たちは悪いゲームだと思っていない。ただお口に合わなかっただけだ、誠に遺憾みたいなことですよね。

まあこういう場においては、そういう言い回しをしないといけないっていうのは分かるんですけどね。

スクエニの質疑応答:今後同じような失敗しないためには?

あともうひとつ言っていたのが、「ちょっと前からプロダクトアウトからマーケットインのスタイルに切り替えてるからズレ無くなっていくよ。」っていうことも言及されてました。ここでいうプロダクトアウトっていうのは、メーカーが「こういうの作りたい」っていうあくまで自分たちが作りたいゲームを作るっていうスタイルで、マーケットインっていうのは「お客様が求めているものをちゃんと調査して作ろうぜ」っていうやつです。

基本的にはマーケットインの方が失敗が少ないとされています。ちゃんとしたプロセスを踏んでいたら顧客から一定の満足が得られるものが作れますからね。でも、あっと驚くような、顧客の想像を超えてくるような凄いゲームって作れないんです。理論上は。でもクリエイターとしては自分の作りたいものを作って、それが世の中で評価されたいっていう気持ちは必ずあるんでプロダクトアウトで行きたいっていう人は多いでしょうね。

ちなみにフロムソフトウェアはプロダクトアウトで死ぬほどうまくいったゲーム会社だと思っています。かなーり稀なケースで、どこもほとんど真似できないんじゃないかと思います。

話を戻しますと、スクエニこれまでいろいろあった中でだいぶ自信無くしちゃったんだろうなって。もう俺たちのセンスでゲーム作るとロクなことが起こらないって半分認めちゃったってことですからね。だからマーケットイン形式で、発売前にユーザーからのFBもらってそれを元にゲームの再開発するっていうね。

まあ普通っちゃ普通なんですがでも例えばFBもらえるのって、ゲームのシステムとか手触りとかUIとかじゃないですか。でもストーリーってクリアしないと分からないと思っていて、フォースポークンとかFF16でやいやい言われてるのって、ストーリーの部分じゃないですか。このあたりどう考えてるんですかね。。

スクエニの質疑応答:開発リソース分散しちゃったんじゃない?

あとは質問があったのは、「開発リソース分散しちゃったんじゃない?」っていう質問に対しては「ソフトラインナップを増やしちゃったのは確か。多様なニーズに対応できるようにラインナップを拡充してきたが、結果的に中途半端なものが多くなってしまった。今後は自社開発の大型タイトルに注力していきたい。そのほかチャレンジはしていくがメリハリはつけていきたい。」という回答でした。

この回答は僕はまあなるほどね、ってなりました。で、ここで大事なのが、大型タイトルだろうがミドルとかスマホ向けだとか、結局ヒットするかはわからないってことですね。金かけたからといっていいものができるとも限らないし、いいものができても売れるかどうかはまたちょっと違うっていうね。

そんな中で自社開発で大型タイトル頑張るっていうのはやっぱり中長期的に開発力を伸ばしていくっていう方針でしょうね。大型タイトル注力しても意味ないぞっていう人もいると思うんですが、確かに短期で見るとそうかもですがやっぱり会社として存続していくためには中長期的な目線も必要で、そういう意味ではちゃんと体力作りしようとしているっぽいので個人的には好感が持てました。

あとは、僕はこれは言い続けようと思ってるんですが、客観的なダメ出しをどれだけ受け入れてやり直しできるかですね。これが社内FBでもユーザーFBでもどっちでも良いんですが、それをどこまで信じてきっちり作り上げる、場合によっては発売予定を延期しまくってもクオリティの高いものを追求し続けられるかっていうのが一番求められていると思いますね。

まあダイの大冒険は延期しまくってあのクオリティだったんですけどねw

コメント

タイトルとURLをコピーしました